采女たちが舞台の一番前にずらりと勢ぞろいして、音楽にあわせてため息をつきます。
いかにも憂鬱といった感じです。

ここでも紫の君の采女さんが目立っていました。
他の采女には軽い会釈なのに、司の助には慇懃無礼なほど深くおじぎしてみせたり。

さて、この間、後ろのほうで狭也が動いているのがちらっと見えたりもするのですが、5回さまざまな席から見ても
ほとんど見えませんでした。

おそらく、場面転換のためにしていることだと思うので、見えなくていいのだと思いますが。

しかし、ここで見えるものがあるのです!

それは、下手のはじで準備をしている鳥彦(沙耶ちゃん)です。
鳥彦はこのあと、狭也の童としてやってくるので、その準備をしているのですが、その準備の仕方が、ただ準備を
しているのではなく、闇の一族として輝の本拠地に乗り込むぞ!という気合のこもった準備なのです。

特に、左手にひも状に長い布を巻きつけて、口をつかって結ぶところ(これも演技なのですねv)は最高にかっこよくて!
表情も、真剣で素敵なのです!!

3回目の観劇のときに、沙耶ちゃんウォッチングをしていて初めてこの場面に気づいたのですが、1回目からちゃんと
チェックしておけばよかったーと後悔しました(><)
それくらい真剣でかっこよかったです!

さて、この後の采女たちのシーンが、順番とかあやふやです。

まず、ずらり居並ぶ采女たちの末席に狭也がつっこみ、一番小さい子を二人(小司頭と小司助)つきとばしてしまう。
狭也がやってくると、采女たちはみな、ひれ(漢字忘れた)を振っていなくなってしまう。

そのあと、司の頭と司の助がやってきて(助のほうは途中でかたまっている演技だったかな)、甲高い声で
「狭也さま!・・・と呼ぶのはあまりにも軽々過ぎますね」
と。
小さい子たちが、キョッキョッキョ!という感じで笑って、こちらも甲高い声で、
「まるでお使いの童のよう」
といってまた笑います。

狭也が脇をすりぬけて駆け去ろうとすると、狭也の背中に向かって、
「浅葱の衣がお似合いですから、浅葱の君とお呼びしましょう」(うろ覚え)
という司頭。

采女の集団に加わる狭也ですが、みんなにいやみを言われ放題。

「いったい月代の御方もどこを気に入られたのか」
「色気のかけらもありやしない」
とか。
紫の君が、
「月代さまはまれに・・・珍奇!・・・なものをお好みになるとか」
といって、一同笑い。

みんなと一緒に踊ったりしているものの、明らかになじめていない狭也。
狭也が踊っている途中で団扇を落とす演技があるのですが、一度思いっきり由依ちゃんの手からすっぽ抜けて
舞台の前のほうに
落ちたときは、観客ながらどきどきしました(笑)
次の回では控えめに落っこちてました(笑)

弱りきった狭也。

月代さまの後姿も見えるが、ロープがはられていて会えない。
反対側(舞台前方)へ行こうとするが、そこにもロープがはられていて進めない。
かごにとらえられた小鳥のように弱ってしまう狭也。

司頭と司助がほぼ原作に近い会話。

最近狭也がおとなしい。
扱いやすくなっていいではないか。
でも、私たちが苛んだと思われては外聞が悪い
薬師でも呼び寄せましょうか。

という感じで。


そしてそしてそして、ついに登場!

鳥彦!!

鳥彦は驚く狭也に、
「新しくつかわされました、童でございます!」
とにっこり。
そして、混乱する狭也に、
「いいから」
と言って、自分も采女の踊りをまねしてみせる(輝の宮になじんでみせるという演技なのだと思いますが)
鳥彦はひしゃくと腕に巻いた布を、采女の団扇とひれに見立てて、狭也よりも優雅ににっこりと踊って見せます。
その笑顔も、いかにも敵をあざむくための笑顔という感じです。

そして、司頭と司助が行ってしまったのを見届けると、普通の顔に戻ります。

(うわーん、またこのへん記憶があやふやに・・・間違ってたらごめんなさい)

鳥彦に強がってみせる狭也。

ここは快適よ。
月代さまも毎日歌や贈り物をくださるわ。
友達もできた。
食べ物もおいしいし、きれいな衣を着て・・・

そんな狭也の頭をなでる鳥彦。
「こんなになっちまって」
と。
そして二人で「だれか教えて」の歌を歌う。

歌い終わると、ついにつくろうのをやめて本音をぶちまける狭也。

「来てみれば、采女がずらーっといるのよ、ずらーっと」
などという狭也。
そんな狭也に、あははとおかしそうに笑う鳥彦。

狭也は舞台前方に出てきて、
「羽柴のみんなはどうしているかしら。こんな暑い夜は川に入って涼をとるのよ。川岸の蛍がきれいで・・・」
などと夢見るように語る。

すると、鳥彦が。
「ここにも美しい池があるじゃないか」
と。

うれしそうな狭也。
「いけないと言われていることがみんなしたい!」

そういうと、狭也は団扇とひれを投げ捨てて池に飛び込みます。
ザブーンと効果音。

鳥彦は狭也の団扇とひれをすばやく下手側にかたづけてくれます。
そして、鳥彦を呼ぶ狭也の呼びかけに応えて、鳥彦も池の中へ。
(効果音はなし)

人々が魚役(?)になって楽しそうな踊り。
泳いでいる狭也と鳥彦がものすごくかわいいです。
特に鳥彦は、いつもの大人びた顔ではなく、すごく子供らしくむじゃきな感じで。

狭也は抜き手をきって泳いだり、背泳ぎをしながら、鳥彦に、
「あたしたち、このまま魚になれたら幸せね」
と話しかけたりして、原作に近いなと思いました。

そうこうするうちに、鳥彦は池からあがってしまい、泳いでいるのは狭也だけに。
足を大きく上げたり、体をそらせて手をひらひらさせる狭也からは、本当に泳ぎを楽しんでいるんだなあというのが
伝わってきました。

そして、登場、銀の鯉。
稚羽矢役の入野くんがけんけんぱのようなかっこいい踊りを踊りながら登場。
後ろに何人か従えているのですが(他の鯉でしょうか)、その中に真人さんも♪
すごく楽しそうに踊っていらっしゃいましたv

鳥彦に話しかける狭也。
きっと池の主だということで、あいさつに行く狭也。

狭也と銀の鯉の稚羽矢は、相手のまねをして踊ったり、並んで同じポーズをしたりして、とても楽しそう♪

でも、銀の鯉が。
「あなたは魚にならないのか?その体は泳ぎを楽しむにはぶかっこうすぎるだろうに」
などとしゃべったとたん、狭也パニック。

「助けて鳥彦!ぶくぶくぶく」
と沈む演技。
おぼれている演技もすごく上手。
「鯉が・・・鯉が口をきいたー!ぶくぶくぶく」
とおぼれる寸前の狭也。

必死で転がり込むと、そこはもういつもの采女たちがずらり。

鳥彦が狭也に団扇とひれをもたせてやり(かいがいしくお世話v)、采女たちの列に加わる狭也。

「怠らずー怠らずー、大祓いの儀式をー」
と言いながら踊る采女たち。

(その6に続く)
(せっかくの沙耶ちゃん活躍シーンなのに、記憶があやふやでごめんなさい・・・もっとさっさと書けばよかった・・・涙)