小狭也ちゃんは布をかぶったままはじっこまで行くと、布をぬいで、普通の村の女の子の演技。

そうしている中央では、狭也と村娘たちが楽しそうに手をふったりしています。
(このとき真人さんも密かに舞台の後ろのほうにいたようなv)

村娘たちにばっと布がかけられ、布をどけ
たところへ、踊りの上手な女性(紫の君の采女をやっていた方)が登場。
場面転換役、または春を告げる妖精のようなイメージの踊りを踊ります。

その方が去ると、村娘たちが川で洗濯をしながら恋バナ(笑)に花を咲かせるシーンにうつりかわりました。

「わたし、姉さまに化粧を教えてもらうの」
とかわいい村娘さん。(ワカナさんかな)
「満点の星。天をこがすかがり火」(うろ覚え)とすごくときめきながら言うのがツキナさんだったかな。
素敵ねぇというようなことを3人が楽しそうに話していると、突然ホナミさんが、狭也を真剣に見つめながら、
「約束よ!」
といいました。
「ええ、女の約束よ」
と神妙に答える狭也。
狭也(由依ちゃん)の第一声だと思うのですが、すごくいい声だなと思いました。
かわいくて、澄んでいて、どこにもいやみのないきれいな声でした♪

このシーン、原作を読んだときはそれほど気に留めていなかったのですが、二人のせりふまわしがすごくよくて、
とても印象に残りました。
正直、今まで村娘のイメージはきゃぴきゃぴな感じであまり好きではなかったのですが、今回のミュージカルでは
どの村娘さん4人はとてもかわいかったです。
狭也を牽制するのも、すごく一生懸命な感じで、ずるさのようなものは感じませんでしたね。
まさに恋する乙女たちといった感じでした。
ホナミ役の春田さんは真剣な表情が似合います。
この後の演技でも、春田さんの真剣な表情にみほれました。

さて、女の約束をした村娘と狭也。
「秋彦と豊男と武雄と真人からは贈り物を受け取りません」
と、村娘が4人なので、村の若衆も4人になっています。名前が変わっている人もいます。(村次とかいないし)


「輝の大御神の御前に誓います!」
を「かぐ〜の〜」と甲高い祝詞のような口調で言っているのがなかなかよかったです。

そして、狭也は好きな人はいないのかときかれ、狭也は舞台の前方に出てきて、
「月代王さまです!」
と宣言。

原作と同じく、村娘にあきれられてしまう狭也。
反論しようと
狭也が振り返ると、村娘たちはもういません。

そして・・・干してある洗濯物をはねあげて飛び出してくる鳥彦(沙耶ちゃん)!!

何度も書いたとおり、女の子が鳥彦を演じることに不安のあった私ですが、このシーンだけで、「大丈夫だ!」と
確信しました。それくらいかっこいい登場でした。

床に手を着くような姿勢で、鳥彦は狭也を見上げます。
そして、
「あんた、この村の生まれじゃないね」

「あんたの手のひらには赤いあざがあるだろう」

と話しかける鳥彦。

下手側にババーンと闇のご一行様登場。
狭也を探していたといいます。
(ここで後ろに小狭也ちゃんも登場してたかな)

鳥彦が狭也に左手(右手のときもあった)を差し出します。
そして言います。

「帰ろう。おれたちと一緒に」

かっこいい!

でも、それを拒絶する狭也。

拒絶されると思っていなかった鳥彦は手を曲げたまま岩姫さまを振り返り、「どうして?」というような表情。

根国姫(ミュージカルオリキャラ)が勾玉を取り出し、伊吹王子(オリキャラ)が狭也に勾玉を渡します。

そして、闇の一族は去っていきます。