■ 風神秘抄ラジオドラマ ■





■風神秘抄ラジオドラマレポ&感想 第7回 (3/7放送分)


オープニング音楽でスタート。

「あなたが草十郎なのですね」
「はい」
「おまえの器はどのくらいのものだ。ふふ、ふふ、はははは」


「あの子が青墓に帰ってきてから、さんざんあなたの悪口を申していたわ」
と長者。

あやしくささやく長者様。
このあたりは原作のP.224と同じ感じ。

「ほら、わたくしの律動はここにあるわ。お手を貸して」

「熱い・・・この熱さはなんだ」
と草十。
「ね」
とささやく長者。

「あっ!」
叫ぶ長者様。

鳴り響く鈴の音。

「はっはっはっ!」
笑い出す長者様。
「どうしたんです?」
驚く草十。

「糸世が舞を舞っているわ。見えちゃったの」
普通に楽しそうに話す長者様。

「そっか、神に通じているなら仕方ない。お行きなさい。
糸世の元へ走り、わたしの試験には合格したと伝えなさい」
「は・・・はあ」
とわけがわからなそうな草十。


ええっと・・・。
このシーンは、誘惑にあっても、「糸世が舞を舞っている」と
草十が言うからこそ、試験に合格したんじゃないんですか???

思いっきり誘惑に負けてるっぽい草十が、どうやって試験に合格
したんですか????
だれか教えて!!(汗)

しかも、ここは「糸世の舞を草十が体の内側に感じ取った」という
重要なシーンでは。
長者さまが気づいて草十が気づかないって・・・・なんでやねん!(涙)




祇園の社でお祈りをしている糸世。

「草十郎、お方さまに気に入られた?」
「うん」

・・・・うんって・・・うんってなんですか・・・・。
原作では「よくわからないが、合格と言われたよ」です。
なんでうなずくんだラジドラ草十。
そんなに自信があったんですか。

「祈って、わたしたちが信じるものでつながることができますように」
「うん」
二人でお祈りをする糸世と草十。

このシーンは、草十が糸世を意識し始めるシーンなのに・・・。
もうつながってるよ、糸世の舞を体の内側に感じたよって。

でも、ラジドラでは上記のとおり、草十はまったく糸世の舞を感じ取りませんでしたので、
ただのお祈りです、はい・・・。
長者が糸世の舞を感じてどうするんですか・・・なぜ。

どうするの・・・・ラジドラ、どうするの・・・・うわーん。



祇園の社で奉納の舞を始めた糸世。


ばさばさと羽音。
鳥彦王登場。
三郎君情報提供。
明日にも首を切られるかもと。

「そうならないよう、いま糸世が舞っているんだ」
「おまえ・・・前は糸世のことをやなやつとか言っていたくせに」
「状況が変わったのだ」
「ま、そういうことにして、温かく見守ってやるか」

あとりとまひわが登場。
「草十郎はいつもひとりね」
「カラスがお友達なのかしら」
P.234と同じような会話。



六波羅から舞の要請がくる。

「いよいよそのときが来たのね」
と糸世。

具合が悪そうな糸世。
「どうしよう、わたし、おじけづいてる」
「なにが怖いんだ」
「だいそれたことにあなたを巻き込んで、思い通りにしてしまうことに」
舞と笛が合わさったら、何が起こるかわからない、それがこわいという糸世。

「つらいけれど、やらなくては」

「糸世、よく聞け」
草十・・・ちょっとえらそう・・・・。

「なに?」
「おまえに何が起きようと、おれが引きうける」
「草十郎」
「おれの笛は、お前の舞を支えることができる。
神に届かせる、それがどんなにだいそれたことだって、
おまえ一人でするわけじゃないんだ」
「あなたはこわくないの?」
「おれの笛が佐どのの力になれるとしたら、それは
おまえの舞を通じてしかない。おれは信じている」
「信じている・・・・わたしが一番言ってほしいことが、
どうしてわかったの?」
「おれもそう感じているからだ」
「うれしい。これで舞うことができそうよ」


舞の時間になる。

舞台へ向かう糸世。

池に浮かべるような真四角の舞台。
欄干には櫻の枝。

鼓の音。

鈴の音。

糸世登場。

朱金と白の衣装。

歌いだす糸世。

歌詞は原作のP.246のとおり。

由依ちゃんの声が本当にきれいです。
糸世らしいです。

「どうか佐どのに届きたまえ」
と草十。

笛の音。

エコーの中。
「おれの笛が糸世の音律に吸い込まれていく」
「草十郎、見える?また花が降っているわ」
「曼珠沙華の花吹雪の中に糸世が包まれていく」


「えっ」
「どうしたの」
「河原だ。佐どのが打ち首になる。河原に膝をつく。
数珠を手に祈っている」
「余計なことを考えちゃだめ。いまは空間が変わったから、
時間がほどけているの。無心に笛を吹いて」
「わかった」

続く笛の音。
きらきらという音。

「ああ、光のかけらが散っていく」
「音律でわたしに意志をつないで。その光を頼朝君の数珠に集めて」

ビュン、ビュンと、車が高速で走りぬけるような音。
光の音のようです。

「光が・・・螺旋が変わっていく」
「異なる未来が生まれているのよ」

「光が伸びていく。遠く坂東の地まで伸びていくようだ」
「一心に吹いて。ただ一心に」

鼓の音。
笛の音。
鈴の音。


「草十郎、おぬし、大丈夫か」
と日満。

「ここは・・・六波羅の舞台だったな。夢を見ていたようだった」

「夢じゃないわ。頼朝君はもう救われたわ」
と糸世。
「え?」
「あなたが未来を変えたのよ」

(続く)



本当は草十は吹いている途中に驚いたりしないはずなんですが、
それはまあいいとして。

一番気になったのは、上でも書いたこと。
「糸世が舞っている」と気づくのは草十でなくては
なんの意味もないと思うんですが・・・・。
どうして長者が気づいて草十がまったく気づかないのか。
うーん。
うーん。
脚本家さーん。






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